主管抜差の差込を互い違いにした“リバース式”を採用し、スムーズで快適な吹奏感と
レスポンスを両立させたモデルです。

・MLボア
・イエローブラス　銀メッキ仕上げ
・チューニング管　リバース

　ニッカンとは正式名称「日本管楽器製造株式会社」で１９３７年に日本楽器製造（現ヤマハ）の子会社となり、１９７０年に合併し、１９８７年に「ヤマハ株式会社」と改称した。

　しかし、当店の１９８２年管楽器価格表にはヤマハと共にニッカン両方のメーカー名がある事から、しばらくニッカン名義の楽器は製造されてたと思われる。

　ですので、この「YTR」はニッカン時代にも使用されています。

　１９７０年後半からヤマハはレナルド・シルキー氏の技術提携を結びYTR-232（スチューデントモデル）は成功する。

　YTR-７３Xモデルもシルキー氏の技術援助で作られたとされており、シルキーのBモデルに良く似ている、コピー、クローンみたいなので、ヤマハの場合「ヤマキー」との愛称で呼ばれているが、ニッカンのYTR-737に愛称があるかは不明だが、形はBシリーズに似ています。

　YTR-７３７はYTR-７３４の後継モデルで１９７７年から１９８２年まで製造されていたモデル（当店の’８２年の価格表にも掲載）

※リバース式とは＝主管抜き差し管（チューニング管）が本体マウスパイプの外側に入る為
チューニング管の断面に空気が当らない様に設計されたもの。